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アマギササキリモドキ
Gibbomeconema odoriko

♀

♂
【分布】
伊豆半島(天城周辺)の一部のみに分布する。
【形態】
体長は9~11mm。短翅。体色は深い緑色で、他の短翅ササキリモドキ類よりも明らかに濃い色をしている。胸部背面は明るい褐色。オスの腹部背面には褐色のコブがある。1齢幼虫の体は緑褐色に近い色をしており、2齢幼虫から鮮やかな緑色になる。終齢幼虫の体側面は水色で非常に美しい。
【生態】
山地のスギ林に生息する。現在知られている生息地は非常に少ない。下草が豊富で湿度が保たれた樹林で見つかる。日中に長さ10mの捕虫網でスギの樹冠部をスウィーピングしたところ、複数の成虫が採集できたため、普段は樹木の高所にいると思われる。夜間は樹木の根本や林床に降りてくる個体がよく見つかる。成虫は8月~11月に見られる。主にスギの樹皮中に産卵するが、飼育下では生け花用の吸水スポンジにも産卵した。野外における詳細な餌については不明な点が多いが、スギの樹皮に付いているコケ類をかじる姿を確認したことがある。なお、飼育下ではニンジンやリンゴ、熱帯魚の餌などを食べた。卵は2年以上休眠することがある。
1齢幼虫

2齢幼虫

3齢幼虫

終齢幼虫

生態写真

成虫♀(静岡県 8月)

成虫♂(静岡県 10月)

交尾(飼育下 8月)

1齢幼虫(飼育下 4月)
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